指 揮 者 挨 拶

第12回定期演奏会のご挨拶

ふっと口からこぼれ出る「心のうた」あなたはいくつお持ちでしょうか?

 随分前から鼻歌も耳にしなくなりました。寂しいことです。だって、歌っている当人は最高 に上機嫌な時なのですから。そのお裾分けを貰えなくなったのですよ!。寂しい限りです。

 歌声が産まれるところ、そこには幸せが満開です。庭だったり、道だったり、公園だったり。 でも、歩きたくなる道はとんと無くなりました。木陰の散歩道!あったらなんて素敵でしょ う!そこには木製のベンチが1つあって、つかの間の憩いを求めて座った人が、呟くように歌 い始めると、そこへ声に合わせるように通りがかった人が加わって・・・。あっ!いいなあ!

 閉ざされた空間で“練習だあ!の曲に加えて1つ、「夕やけ小やけ」etcなどを歌うことを 忘れないようにしたいなあ”と思い続けています。そうそう、ある日、練習会場の四方の窓 を開け放して練習したのです。こわごわとです・・・。そうしたら「生の声が聴こえるって、いや されますねえ・・・」と、ご近所や道行く人たちに言われたのです。希望の光が射してきた思い がします。
                                                    代表 桜井 真知子


<指揮者 桜井真知子氏 略歴>

東京藝術大学声楽科卒業 ソプラノ

声楽を中山悌一、ネトケ・レーペ、ザナルディの各氏に、指揮を伊藤栄 一氏に師事。 イタリア歌劇団のツアーでヨーロッパ7か国をスズキ役で3か月間巡演。ハンカリ一 国立歌劇場ソリスト合格。ヴェルディ「レクイエム」をリストアカデミー他で、モーツァルト「レクイエ ム」、ヘンデル「メサイア」、 J.S.バッハ「口短調ミサ」ソロ。ベートーベン「第九」ではブタペスト、 プラハ、ワルシャワ、ラトビア各地でソプラノソロ。オペラでは「椿姫」ヴィオレッ夕、「フィガ口の結 婚」スザンナ主演、「蝶々夫人」、「カルメン」を企画。脚本、作曲した「恋鶴」を主演。「ヘンゼルとグ ルーテル」の指揮。2013年明治座アカデミー卒。
 2014年「赤毛のアン」のリンド夫人で出演。2015年第7回リサイタル開催(フィリアホール)。2017 年11月東京国際フォーラムで「赤毛のアン」のルシーラ役で出演。人見記念講堂、フィリアホール 他リサイタル7回。2018年3月セレレムにてソ口・コンサート開催.混声合唱団「森の音」、混声合唱 団「M響」、女声合唱団「M」、童謡唱歌を歌う「歌の花籠」各主宰。音楽館セレレムオーナー。